交通事故被害者にとってウェブ裁判がもたらす効果とは?

全国から交通事故の被害者側の事件をご依頼いただいている千葉の弁護士の大薄です。

先日、ウェブ裁判の有効活用により良い和解となったケースがあったので、ご紹介します。

被害者の方は、転倒したツーリング仲間を助けようと夜間の道路で交通誘導をしていたところ、被害者の方に気付かなかった後続の自動車に衝突されて負傷しました。

当初より過失割合の対立が大きく相手方は弁護士をつけて対応している状況でした。

お話を伺ったところ、相手方の対応を踏まえると、話し合いによる解決は難しく、こちら側の損害の全体像が明らかになった時点で訴訟による解決が最適と判断しました。

ご相談者の方は、東北地方に在住で、弁護士費用特約もなかったことから、当然のことですが、東北地方の裁判所を利用しての裁判につき、費用面のご心配もされておりました。

しかしながら、昨今のウェブ裁判の浸透により、裁判所への出廷を要するとしても、尋問手続の1回であることや尋問手続まで要せずに解決することが8割方であることをご説明させていただき、遠方ではありましたが、当事務所にご依頼いただくこととなりました。

結果的には、被害者請求により後遺障害12級13号(疼痛障害)を獲得し、その後もスムーズに訴訟へと移行した上で、約1160万円(後遺障害部分の自賠責保険金を含む)での解決となりました。なお、和解による解決となったため、最後まで出廷なく、終結となりました。

ご依頼者の方からは、スムーズに解決まで実現できたことに感謝の言葉をいただきました。

ウェブ裁判の浸透により、地理的な要素で弁護士を選ぶ必要性は低下していると思います。

お悩みの法律問題を得意としているか否かは地理的な条件よりも重要です。交通事故の被害にお悩みの方は、交通事故の被害事故を専門に全国対応する当事務所へご相談ください。