人身傷害保険の支払いで満足していませんか?

先日、良い和解が成立したため、ご報告いたします。

場所は、東京地方裁判所になります。

事案の概要は、以下のとおりです。

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被害者の方は、仕事現場に向かうため、同僚の運転する自動車に乗車中であった

被害者の方が乗車していた自動車と加害者の自動車が出合い頭に衝突した

被害者の方は後部座席でシートベルトをしていなかった

入通院期間は、約2年4か月を要した

被害者の方は後遺障害11級7号を残す障害を負った

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被害者の方は、会社が加入していた人身傷害保険で通院治療していました。

人身傷害保険は、後遺障害認定の結果も踏まえて、人身傷害保険の独自の基準(いわゆる「人傷基準(じんしょうきじゅん)」)で被害者の方に保険金の提示をしていました。

ご相談の内容としては、当該提案内容が妥当であるか否かというものでした。

提案内容は、約700万円というものでした。

結論としては、人身傷害保険から提示された約700万円の保険金を受領した上で、裁判の結果、加害者側及び運転手側から追加で約750万円の賠償を受けることができました。

被害者の方は、追加でこのように高額な金額を得られるとは思っていなかったとのことで、非常に驚かれるとともに、感謝の言葉をいただきました。

人身傷害保険は、非常に便利で有益な保険ですが、その内容は複雑です(時に、自社の金融商品であるにもかかわらず、人身傷害保険の担当者からも誤った説明がなされることがあるほどです)。

どのタイミングで受領すべきかなど使い方を間違えると損をしてしまう可能性もあります。

人身傷害保険からの提案内容の妥当性もサインする前に交通事故を得意とする弁護士へご相談されることをおすすめいたします。