自転車と自動車の事故(後遺障害11級7号)で、民事調停の結果、総額約750万円での解決となった事例

事案の概要

 自転車と自動車の事故で、被害者請求により、後遺障害11級7号(脊柱の変形障害)が認定された事案(症状固定時年齢55歳)で、相手方は無保険であったところ、裁判所の民事調停の結果、総額約750万円での解決となった事例(自賠責保険金を含む)

争点

過失割合、後遺障害逸失利益、後遺障害慰謝料

コメント

 後遺障害14級9号を超える後遺障害に関する賠償交渉は、当事者間での話し合いによる解決では適切な金額の提示を受けることが困難な傾向にあります。特に本件は相手方が任意保険に加入しておらず、金額も多額であることから交渉が難航されることが予想されました。このような場合には、その後の執行も考えて、民事調停により解決を図ることが有効な手段となります。また、保険会社のように支払いが確実とはいえないため、金額の落としどころに関しても非常に難しい判断が要求されます。結果的には、相手方から一括払いにより約370万円を受け取ることにより、解決とすることになりました。相手方が任意保険に加入していないということもあって、依頼者の方のご不安は非常に大きかったと思いますが、自賠責保険金との総額約750万円での解決となり、納得の解決となりました。