歩行者と自動車の事故(後遺障害11級7号)で、示談交渉の結果、約700万円→約1300万円での解決となった事例

事案の概要

 歩行者と自動車の事故で、事前認定により、後遺障害11級7号(脊柱の変形障害)が認定された事案(症状固定時年齢83歳)で、相手方保険会社の提示額が約700万円であったところ、示談交渉の結果、約1300万円での解決となった事例

争点

休業損害、入通院慰謝料、後遺障害逸失利益、後遺障害慰謝料

コメント

 後遺障害14級9号を超える後遺障害に関する賠償交渉は、当事者間での話し合いによる解決では適切な金額の提示を受けることが困難な傾向にあります。これは特段の争点がなくとも金額的に高額となる場合の保険会社側の社内決裁の事情によるものと推察されます。しかしながら、今回のケースは金額的には高額であるものの、第三者機関を介さずに、裁判所基準による解決の提案を受けることができました。これにより、受任から解決まで約1か月と依頼者の方も驚かれるほどのスピード解決となりました。保険会社側にとっても早期解決はメリットはあるはずですから、このような解決が増えてくることを切に願います。

弁護士費用

 賠償交渉を受任の範囲として、「18万円(税込19万8000円)+獲得金額の8%(税込8.8%)、ただし、獲得金額と事前提示金額(約700万円)の差額の50%を上限とする」という内容で契約し、消費税や実費を控除して、お手元に約1150万円が残ったもの。