自動車と自動車の事故で、約6か月の通院治療後に相手方保険会社が因果関係を否定してきたものの、総額約180万円での解決となった事例
事案の概要
自動車と自動車の事故で、相手方任意保険会社の対応により約6か月通院治療をした後に、相手方任意保険会社の事前認定に対し、自賠責保険が因果関係を否定したことを理由に、任意保険会社も因果関係を否定してきた事案で、自賠責保険への異議申立てにより、因果関係が肯定された結果、治療費を除いて約180万円での解決となった事例
争点
傷害結果との因果関係、慰謝料、休業損害
コメント
事故が軽微な場合など事故態様によっては、自賠責保険が事故との因果関係を否定してくる場合があります。今回のケースは、任意保険会社が約6か月通院治療の対応をした後に、自賠責保険へ事前認定を求めた結果、自賠責保険が因果関係を否定する回答をしてきたことを理由に、任意保険会社も因果関係を否定するという珍しいケースでした(一般的なケースは、事故当初から因果関係を否定して任意保険会社としての対応しないです)。任意保険会社と自賠責保険会社は別組織ですから、自賠責保険への請求が否定されたか否かは、任意保険会社と自賠責保険会社の問題で、被害者には関係ないように思いますが、任意保険会社にこのような話を伝えても対応してもらうことはできなかったので、まずは自賠責保険の因果関係否定の判断を覆すべく、自賠責保険への不服申立てを実施しました。その結果、因果関係が肯定され、最終的な示談交渉もあわせて、総額180万円での解決となりました(治療費を除く)。極めて珍しいケースではありましたが、粘り強く対応したことにより、無事に解決となったことで、依頼者の方も大変安堵されたご様子でした。