バイクと自動車の事故(後遺障害10級7号)で、相手方提示額が0円→交通事故相談センター利用の結果、約950万円での解決となった事例
事案の概要
バイクと自動車の事故で、被害者請求により、後遺障害10級7号(右手母指の機能障害)が認定された事案(症状固定時年齢42歳)で、相手方提示額が0円であったところ、交通事故相談センターでの手続きの結果、約950万円での解決となった事例(自賠責保険からの後遺障害分を含めると約1411万円)
争点
休業損害(家事従事者)、後遺障害逸失利益、後遺障害慰謝料
コメント
後遺障害14級9号を超える後遺障害に関する賠償交渉は、当事者間での話し合いによる解決では適切な金額の提示を受けることが困難な傾向にあります。特にご依頼者の方は、事故当時、家業の手伝いに従事しており、家業の手伝いのみの事情では後遺障害逸失利益を算定するための基礎収入が低額に積算される状況にありました。現に相手方の共済保険も基礎収入を低額に積算した結果、自賠責保険金を超える支払いはないとの主張を行っていました。しかしながら、ご依頼者の方からご事情を丁寧に聴取したところ、家業の手伝いとともに、家族間における家事労働も中心的に担っていることが分かりました。そのため、基礎収入を兼業主婦と同様に法律構成して、家事従事者として主張した結果、こちら側の主張が一部認められ、当初の相手方提示額から、約950万円増額した形での解決となりました。豊富な経験から基礎収入に関する法律構成を柔軟に立論できたことが、このような結果に繋がったものと考えます。ご依頼者の方からも想像以上の結果とのお言葉をいただきました。
弁護士費用
後遺障害申請や交通事故相談センターでの解決を受任の範囲として「27万円(税込29万7000円)+獲得金額の12%(税込13.2%)」という契約で、弁護士費用や実費を控除した結果、お手元に約1180万円が残ったもの。