歩行者と自動車の事故(信号のある横断歩道を横断中)で、相手方保険会社の提示額は、約3000万円→総額約9800万円での和解となった事例

事案の概要

 歩行者と自動車の事故(信号のある横断歩道を横断中)で、後遺障害2級(随時介護を要するもの)が認定された事案(症状固定時年齢74歳)で、相手方保険会社の提示額は、約3000万円であったところ、裁判の結果、総額約9800万円での和解となった事例(人身傷害保険からの保険金も含む)

争点

過失割合、将来介護費用、後見費用

コメント

 被害者の方は非常に重篤な脳機能障害を残されたため、将来における介護費用や後見費用など請求すべき損害費目が多岐にわたりました。被害者の方には、事故当時の記憶はなく、過失割合も鋭く対立がありました。もっとも、被害者の方の親族の方の保険関係も漏れなく精査した結果、人身傷害保険の適用があることが分かりましたので、過失割合は譲歩する反面、総損害額はなるべく高い金額になるように訴訟を対応しました。その結果、ご高齢であったにもかかわらず、総損害額としては、高額な賠償金を獲得することができました。【弁護士費用】訴訟を受任範囲として、「弁護士費用特約で賄われる範囲を超える部分は、獲得金額の8%」という内容で契約した結果、弁護士報酬や実費を控除して、お手元に、約8700万円が残ったもの。