保険会社が早期に一括対応を終了してきた場合の対応方法とは? その3

こんにちは。

今回は、相手方保険会社から早期に一括対応が終了された事案の最終章となります。

前回までに、

①9か月程度の通院対応が相当と見込まれる事案であるにもかかわらず、3か月程度で相手方保険会社による対応が終了となったこと、

②自賠責保険の上限である120万円を優に超過していたため、被害者請求による対応はできず、a休業損害は、貯金の切り崩し等により、b治療費は、接骨院の先生がツケ払いとする形により、進めていくこととなったことまでお伝えいたしました。

今回は、当該事案の結論となります。

結論として、この方には、14級9号の後遺障害が認定されました。

治療期間は、概ね9か月程度でした。

一括対応による治療費や休業損害も含めた総損害額は、約830万円となりました。

一括対応分を除いた獲得金額は、約520万円でした。

一般的に、14級9号が認定される案件の獲得金額は、約300万円となります。

今回は、220万円ほど、相場と比較して獲得できた金額が高かったこととなります。

また、約半年ほどの治療期間をツケ払いで対応していただいた接骨院の先生にも、80万円ほどの施術費を支払うことができました。

追い詰められた状況でしたが、被害者の方のみならず、周囲の方の協力により、粘り強く対応することで、良い解決を導くことができました。

今後も、どのような状況であっても、諦めることなく対応していきたいと思います。

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