自転車の転倒事故で、相手方提示額0円→約520万円での解決となった事例

事案の概要

 自転車を走行中の転倒事故で、相手方は無責の主張(0円)であったところ、訴訟の結果、相手方の有責かつ後遺障害14級9号(総額約520万円)での解決となった事例

争点

道路設置管理瑕疵の有無、過失割合、傷害慰謝料、後遺障害慰謝料、後遺障害逸失利益

コメント

 走行中の走路に不具合があったことにより発生した事故の被害は、走路を設置・管理する団体に対して、設置・管理の責任を問える可能性があります。今回の依頼者の方は、サイクリングロードの走路脇にできた細い溝にタイヤがはまったことにより転倒負傷されました。走路の管理団体は、無責の主張でしたが、訴訟の結果、有責かつ後遺障害14級9号の判断を受けることができました。道路設置管理の瑕疵(かし)の有無という珍しい法律論点や訴訟で直接後遺障害を求めるという非常に難易度の高い対応を求められる事案でしたが、当事務所の交通事故事件の高度なノウハウを集積させて解決まで尽力することができました。最終的には高等裁判所まで審理がもつれましたが、0円の提示から約520万円の賠償金を獲得することができて、依頼者の方も納得の解決となりました。

弁護士費用

 訴訟を受任の範囲として「30万円(税込33万円)+獲得金額の15%(税込16.5%)」という契約で、弁護士費用や実費を控除した結果、お手元に約360万円が残ったもの。