自動車と自動車の事故で、過失割合が問題となったところ、依頼前「30:70」→依頼後「5:95」での解決となった事例

事案の概要

 自動車と自動車の事故で、加害車両が交差点付近における進路変更をした際に、別車線を走行中であった被害車両に衝突した事案で、過失割合が問題となったところ、弁護士が交渉する前は、「30:70」であったが、弁護士の交渉後は、「5:95」での解決となった事例

争点

過失割合

コメント

  交通事故の民事事件は、数が集積されていることもあって、このような事故状況であれば、このような過失割合という相場が決まっているようなところがあります。もっとも、昨今はドライブレコーダーの普及もあって、個別具体的な事故状況が客観的に明らかとなる事案も少なくありません。自動車事故では、「動いているもの同士だと0:100は難しい」などと言われることがありますが、過失の基本原則である「予見可能性と結果回避可能性・結果回避義務」という考え方に従って立論することにより、相場の修正を試みることが可能なケースも増えてきたように思います。今回のケースも、ご自身の交渉では「30:70」が限界でしたが、ドライブレコーダーの映像をもとにした法的な見解を弁護士が意見することにより、「5:95」という限りなく「0:100」に近い解決となりました。相場ももちろん重要ですが、相場だけにとらわれることなく、個別具体的な事情をもとに、的確に法的見解を意見できるよう日々精進していきたいと思います。