保険会社が早期に一括対応を終了してきた場合の対応方法とは? その2
こんにちは。
弁護士の大薄(おおすき)です。
今回は、相手方保険会社から早期に一括対応が終了された事案の続きとなります。
前回は、相手方保険会社から早期に一括対応が終了されたことにより、
休業補償を受けることができず、治療費も自己負担となる状況に追い込まれたことまでご説明しました。
それでは、このような状況をどのように乗り切っていったのでしょうか。
まず、休業損害についてです。
こちらは、やむを得ず、貯金や家族からの借り入れによる対応となりました。
次に、治療費についてです。
被害者の方は、医師の指示のもとに、接骨院をメインに治療を受けていました。
こちらの接骨院の先生が非常に男気のある方でした。
接骨院の先生に事情を説明したところ、
①被害者の方に窓口負担を求めないツケ払いでの対応で構わない
②交渉で獲得できなかった施術費は、被害者の方に自己負担を求めずに放棄する
との方針で対応することとなりました。
未払の施術費が溜まっていくため、接骨院の先生には、非常にリスクのある決断です。
しかしながら、接骨院の先生も、今回の相手方保険会社の対応はあまりに酷いとして、強い憤りを感じているようでした。
それでは、このような方針のもと、どのように事件が解決したのでしょうか。
続きは、次回といたします。